南宮神社の本殿裏の岩壁から流れ落ちる滝は「旭の瀧」と呼ばれている。
嘉永六年、日義村字上村(わむら)までの農業用水として上堰(うわせぎ)用水が開かれた。上堰用水は、野上川より取水され、南宮神社裏の岩山に隧道を穿ち、上村溜池に流れており、その水にて旭の瀧が形成されていた。しかし、原因は不明であるが、昭和初期には消失した。時を隔てて平成25年に氏子達の尽力により滝が復元された。
落差20メートルの滝より流れ落ちる水は、同じく野上川より取水され、境内を流れる町川用水と合流する。5月の山吹祭や9月の例祭では、令和元年5月に新設された瀧の麓の「旭の舞台」にて神楽舞が奉納され、冬季には滝が凍結し、ライトアップされた氷瀑を見ることができる。